更年期になると、PMSや生理痛といったトラブルとはまた違う悩みが増えてくると思います。
毎日がどんよりしたり、何事もやる気が出なかったりと精神的な症状が出る人もいれば、身体的な症状が出てくる人もいるでしょう。
そんな毎日をスッキリ過ごすためのハーブとして、チェストツリーが注目されています。
まだあまり知られていないハーブですので、どんな働きがあるのか、副作用はないのか、不安に思う人もいるでしょう。
そこで今回は、チェストツリーの更年期への働きや副作用の有無について詳しくまとめました。
チェストツリーを摂取しやすいおすすめのサプリメントについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
チェストツリーは、南ヨーロッパ(地中海沿岸)からアジアにかけて自生するハーブです。日本にやってきたのは明治中期で、和名をセイヨウニンジンボクといいます。
日当たりさえ良ければ土質に関わりなく栽培が可能です。暑さや寒さにも強く、鉢植えで育てることもできます。地植えをすれば、特に水やりをしなくても十分育ちます。
夏になると青〜紫色の小さな花を穂状に咲かせます。
チェストツリーはその実を利用することから、チェストベリーとも呼ばれています。基本的には同じものと考えて差し支えありません。
チェストツリーの実(チェストベリー)は、コショウの実と見た目が似ており、ピリッとした辛味もあることからコショウの代用品にもなります。
ハーブティーとしても利用されていますが、独特な香りと苦味があるお茶なので、シングルハーブティーとしては好みが分かれるところです。
チェストツリーは、古くから婦人科系の病気に使われてきたハーブです。
現在では科学的な研究も進んでおり、ヨーロッパではPMSや更年期症状を緩和する薬として利用されています。
日本ではまだあまりメジャーなハーブではありませんが、「プレフェミン」という薬に配合されています。日本で初めて、PMSの治療薬として承認されました。
医薬品にも使用されるチェストベリーですが、サプリメントや薬として、用法・容量を守って服用すれば何の問題もありません。
ただし、過剰に摂取した場合、副作用が心配されています。
薬として服用する場合はもちろん、サプリメントとして摂取する場合でも1日の量を守りましょう。
サプリメントは、健康被害が出ないような量に抑えられていますので、飲み過ぎなければ問題ありません。
もしも過剰に摂取した場合、
などがみられることがあるという報告があります。
(参考:厚生労働省『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』、日本メディカルハーブ協会「チェストベリーハーブとその活用法」)
チェストツリーには、女性ホルモンと似た構造の成分が含まれています。ですから、子宮がん、乳がんなど女性特有の疾病を治療している人は注意が必要です。
すでに治療が終了していたとしても、念のため主治医に確認してから服用したほうが安全です。
チェストベリーは、ピルとの併用は良くないとされています。
チェストツリーは女性ホルモンのバランスを整えることで更年期症状やPMSに働きかけるため、ピルの効果を低下させてしまう恐れがあります。
また、精神疾患の薬やパーキンソン病の薬との相性も良くないとされています。
薬についての素人判断は良くありません。チェストツリーのサプリメントを利用する際は必ず主治医と相談し、安全性を確認した上で摂取することが大切です。
チェストツリーの成分は月経を正常化するサポートをしますので、妊娠中の人には適していません。
また、授乳中も避けるようにしましょう。
チェストベリーの効果については、近年研究が進められており、PMSだけでなく更年期症状にも有用であることがわかってきました。
チェストツリーが、更年期症状をはじめとする女性の不調に良いとされているのは、女性ホルモンと似た働きをするからです。
更年期に入ると女性ホルモンが急激に減少することから様々な不調があらわれます。
たとえば、女性ホルモンが減少することで自律神経が乱れ、血行不良を引き起こすことがあります。
これまで特に体の不調がなかった人でも、肩こりや腰痛などを感じる場合がありますが、自律神経の乱れが原因の一つだと考えられています。
他にも、
など、体の不調を感じることが増えると思いますが、女性ホルモンの減少が原因です。
チェストツリーがホルモンバランスを整え、これらの不調を緩和してくれます。
更年期になるとイライラしたり、やる気が出なかったりと、精神的な症状がよくみられますが、これは女性ホルモンが減少することによりセロトニンが不足してしまうからだと考えられています。
セロトニンとは「幸せホルモン」とも呼ばれ、気持ちを落ち着かせてくれる神経伝達物質です。
セロトニンの生成には女性ホルモンが関わっているため、更年期に入るとイライラが増えたり、自分の感情をコントロールできなくなったりするのです。
チェストツリーは、用法・容量を守っていれば安全です。ではどのようにして摂取するのか、大きく分けて2つの方法があります。
ひとつはハーブティーとして飲む方法です。ドライハーブが売られていますので、お茶として飲んでみましょう。
ただし、チェストツリーは辛味や苦味があるハーブですから、単品ですと少し飲みにくいかもしれません。他のハーブとブレンドして飲むことをおすすめします。
などとブレンドすると、美味しくいただけます。飲みにくい場合は、はちみつを加えてみてください。
手軽に摂取するなら、サプリメントがよいでしょう。
カプセル、タブレットなど様々な形のものがありますが、目安としては1日に40mgのチェストツリーが摂取できるものがおすすめです。
また、チェストツリー以外にどんな成分が含まれているかもチェックしてください。
たとえば、元気になると同時に美容面にも気を遣いたいという人はビタミン類(ビタミンCやビタミンB群)、腸内環境も整えたい人は乳酸菌など、自分が気になる部分をサポートしてくれる成分が入っているものが良いでしょう。
「ルミエル」は女性に嬉しい成分がたっぷりのサプリメントです。チェストツリーは1粒に40mg配合されています。
他にも、普段の食事で不足しがちな鉄分や葉酸、9種類のマルチビタミンがプラスされています。
さらにきれいをサポートするプラセンタやヘンプシードオイルなど、全18種類の栄養素がこの1粒にぎゅっと凝縮されています。小さなソフトカプセルですから、においも気にならず、飲みやすいサプリメントとなっています。
毎食後に何粒も飲まないといけないサプリは、面倒で続かなくなってしまいますが、「ルミエル」は1日に1粒でいいのです。これも、続けやすさの秘密です。
更年期だけど毎日元気に過ごしたいという人は、ぜひ1袋試してみてください。
チェストツリーのサプリメントは、健康食品のひとつです。薬ではありませんので、女性の不調をサポートしてくれる働きは期待できますが、病気の治療をするものではありません。
更年期の症状は多岐に渡り、その度合いも人によって差があります。更年期だからと放置していた結果、他の病気が隠れていたということもあります。
しばらくハーブティーやサプリメントを試してみてもつらさが和らぐことがない、変化がないと感じたら、病院を受診してください。
チェストツリーとはコショウに似たピリッとした辛味のあるハーブで、地中海沿岸からアジアにかけて自生している植物です。
女性ホルモンのバランスを整える働きのあることがわかっており、ヨーロッパでは薬としても使われている成分です。日本では、「プレフェミン」というPMS症状を緩和する薬に配合されています。
ホルモンバランスを整えるサポートをすることから、更年期症状の緩和も期待できます。
ハーブティーとして飲む他、サプリメントとして利用するのが一般的です。やや独特な味と香りのするハーブですから、サプリメントの方が取り入れやすいでしょう。
「ルミエル」はチェストツリーの他、マルチビタミンやざくろ種子、鉄分、葉酸など女性をサポートする成分をぎゅっと詰め込んだサプリメントです。更年期の症状が気になる方はぜひ一度お試しください。
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