「外は猛暑なのに、身体が冷えて疲れがち…」「オフィスの冷房が効きすぎて、お腹が冷えてつらい」
夏になり外の気温が上がるほど、冷房の効きすぎなどでお腹の不調やだるさなどを感じることはありませんか?
実は、夏こそ身体の冷えに悩む方が増える季節です。
そこで今回は、夏なのに体が冷える原因から、今日から簡単にできる予防策までを詳しく解説します!
冷えによるコンディションの不調に悩んでいる方や、夏を元気に乗り切りたい方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
夏なのに冷える原因
夏なのに冷えてしまう原因は、主に6つです。
- 冷房に長時間当たっている
- 冷たい飲食物を多く摂っている
- 運動する機会が少ない
- 薄着をしている
- 食生活が乱れている
- シャワーで済ませている
1つずつ詳しく見ていきましょう。
冷房に長時間当たっている
夏なのに冷える原因の1つ目は、冷房に長時間当たっていることです。
炎天下で汗だくになった後、室内の冷房で汗が引く…このような状況を繰り返すことで、夏なのに身体が冷える「夏冷え」と呼ばれる現象が起きやすくなります。
オフィスなど、常にエアコンが効いている環境にいる方はじっくりと身体の芯まで冷えるおそれがあるため、特に注意が必要です。
冷たい飲食物を多く摂っている
夏なのに冷える原因の2つ目は、冷たい飲食物を多く摂っていることです。
気温が高くなる夏は、氷を入れた冷たいものを、ついつい頻繁に飲んでしまう季節。
食事の面でも、暑さで食欲が落ちても食べやすい冷たい麺類やサラダなどを多く口にしがちです。
冷たい物を摂ることで内臓が一気に冷えて、身体全体を冷やし過ぎてしまいます。
胃腸の働きも鈍るため、おなかの調子が悪くなるなどのトラブルにもつながることもあります 。
運動する機会が少ない
夏なのに冷える原因の3つ目は、運動する機会が少ないことです。
身体を温める熱産生は、筋肉量と深い関係があります。
筋肉量が多いほど、基礎代謝量も多くなり熱を産生するため、運動習慣がある人は身体が冷えにくいのが特徴です。
それに対し、運動不足で筋力が落ちていると、身体は冷えやすくなります。
また、一般的に筋肉量が少ない女性の方が、男性より冷えやすい傾向にあります。
薄着をしている
夏なのに冷える原因の4つ目は、薄着をしていることです。
炎天下の暑さに対応するため夏は薄着になりますが、室内はどこも冷房が効いて冷えています。
ノースリーブやシースルー素材など、肌の露出が多い服装は身体を冷やしやすいので注意しましょう。
また、素足にサンダルなど足元の露出が多いのも冷えの原因の1つです。
足の冷えによる血流悪化は身体全体の冷えに影響するため、外出時はストッキングを着用することをおすすめします。
自宅の床がフローリングの人も注意が必要です。
フローリングは意外に冷えるので、下半身が冷えやすい人は靴下やスリッパを利用すると良いでしょう。
食生活が乱れている
夏なのに冷える原因の5つ目は、食生活が乱れていることです。
夏は暑さにより、ついつい食べやすい物ばかりを口にすることが増え、栄養バランスが乱れがちになります。
また、食欲が低下しやすいため食べられる量が減ることも多く、必要な栄養が取り切れない場合もあります。
食生活の乱れによって、血液循環が滞りやすくなり身体が冷えやすくなるのです。
シャワーで済ませている
夏なのに冷える原因の6つ目は、入浴をシャワーだけで済ませていることです。
暑いのを理由に湯船に入らないのは、夏にやりがちなNG行動の1つ。
冷房などの影響で気づかないうちに身体が冷えてしまうため、シャワーだけでは身体を芯から温めることはできません。
入浴の際には湯船に浸からないと、血行が悪くなり、冷え以外にもさまざまなトラブルを引き起こしやすくなります。
夏冷えで起こる症状
「手足が冷たい」と言った明確な症状が出にくいため、冬に起こる冷え性と違い、夏場は冷えていることに気づきにくい場合があります。
夏に起こりがちな不快な症状は、実は冷えから来ている可能性があるので、以下の表を参考にチェックしてみてください。
<夏冷えで起こる症状 チェックリスト>
症状の種類 | 具体的な症状 |
---|---|
胃腸の症状 |
・胃がもたれる ・下痢 ・便秘 ・腹痛 ・食欲がない |
身体全体の症状 |
・体がだるい ・寝ても疲れが取れない ・頭痛 ・めまい |
局部的な症状 |
・肩こり ・関節痛 ・手足がむくむ |
その他の症状 |
・トイレが近い ・生理痛が辛くなる |
症状の種類別に、それぞれ掘り下げて紹介します。
1. 胃腸の症状
夏の冷えの症状は、内臓が冷えている点が大きな特徴です。
冷たい飲食物の摂りすぎで胃の働きが鈍くなり、消化機能が低下します。
さらに、冷房などによって身体全体が冷えることも重なり、食欲不振・胃もたれ・腹痛・下痢・便秘といった不調が現れやすくなります。
「夏になると、なぜかお腹を壊しがち…」と感じる人は、冷えを疑ってみましょう。
2.身体全体の症状
夏の暑さに対応しようとエネルギーを消耗するため、身体全体に症状となって現れることがあります。
冷房の効いた室内と外の温度差によって体温調整がうまくいかず、だるさ・疲れを感じるようになるのが特徴です。
寝ても疲れが取れず、朝から身体が重いなど、スッキリしない状態が続くこともあります。
冷えによって自律神経が乱れることで、人によっては頭痛やめまいなどの症状が出ることもあるので注意が必要です。
3.局部的な症状
局部的冷えによる症状として多いのが、肩こりや関節痛です。
身体が冷えることで血流が悪くなり、肩こりが起きやすくなります。
さらに関節周辺の冷えによって、ヒジやヒザなどに関節痛が起こることも。
冷房などの冷えに加え、座りっぱなしなどで運動不足になると、末端の血流やリンパの流れが滞りがちになり、手足がむくみやすくなるのも夏の冷えの特徴です。
4.その他の症状
体が冷えると膀胱が刺激され、トイレが近くなるのも悩ましい症状の1つです。
血の巡りが悪くなり、女性の中には普段より生理痛が重くなる人もいます。
夏場は寒さを感じにくいため、原因が冷えと気づきにくく症状が悪化することがあります。
夏の冷え性の予防法と対策10選
夏に体が冷える場合、冷えを予防しつつ、不調を軽くするための対策を取ることが重要です。
ここでは、10個の冷え予防対策を「食事」と「生活習慣」に分けて詳しく紹介します。
冷え予防対策・生活習慣
- エアコンの温度設定に注意する
- 適度に体を動かす
- 湯船に浸かる
- 長袖やストールを利用する
- ツボ押しや呼吸法で身体を整える
- マッサージで血流を促す
冷え予防対策・食事
- 冷たい飲食物を摂りすぎない
- 1日3食きちんと食べる
- バランスの良い食事を摂る
- 身体を温める食材を食べる
エアコンの温度設定に注意する
夏の冷え対策として、まずは自宅のエアコンの温度設定に気をつけてみてください。
体を冷やしすぎないエアコンの設定温度は、25〜28℃が目安です。
エアコンの風が身体に直接当たらないよう、風向きの調節も意識しましょう。
お店・オフィス・通勤電車など、外出先の冷房は自身でコントロールできないので、冷えを予防するのが難しい場合もあります。
サッと羽織れるストールや上着を用意して、温度変化に対応しましょう。
適度に体を動かす
夏の冷え対策には、適度な運動で身体を動かす ことも有効です。
全身を動かすことで血の巡りが良くなり、身体を温めやすくなります。
ボディラインを整えるピラティスやヨガ、運動が苦手な人はウォーキングやサイクリングなどの運動も取り入れやすいでしょう。
筋力がアップすると身体が熱を作りやすくなるため、筋トレを始めるのもおすすめです。
運動するのが難しい場合、早足で歩いての移動や、椅子に座ったままできる簡単なエクササイズで血流を促すのも良いでしょう。
暑さから動くのが億劫になりますが、運動不足を感じている方こそ意識して身体を動かすようにしてみてください。
湯船に浸かる
夏の冷え症の予防には、入浴の際にしっかりと湯船に浸かることもおすすめです。
室内は常に冷房が効いているため、身体は意外と冷えています。
シャワーだけで済ませることが多い場合、身体を芯から温めることが難しく、冷えが続きやすくなります。
できれば毎日湯船に浸かるのが理想ですが、なかなか時間が取れない時は週に2~3回でもOKです。
どうしても面倒な時は、足湯だけでも身体を温める手助けになります。
38~40℃程度のぬるま湯に、軽く汗ばむまで、10分以上を目安に浸かりましょう。
副交感神経を優位にし、さらに血流を促進させることで冷えの軽減をサポートします。
また入浴の際は、身体を温める入浴剤を利用するのも良いでしょう。
特に炭酸系の入浴剤は、お湯に溶け込むと筋肉に働きかけ、血行を促してくれるのでおすすめです。
長袖やストールを利用する
夏の冷え対策として、長袖やストールを利用して冷やさないことが大切です。
特に外出先では、自分だけが快適な室温で過ごすことは難しいため、冷房で冷え過ぎてしまうことがあります。
長時間室内にいる日は、七分袖や風通しの良い素材の長袖を着用するようにしましょう。
ノースリーブや半袖を着る際は、冷えやすい二の腕や首をカバーする工夫が必要です。
薄手のカーディガンやストールを持ち歩いて、冷える前に羽織るように意識してみてください。
腹巻きやレッグウォーマーなどで、冷えやすい下半身を温めるのもおすすめです。
また、汗による冷え防止のために、濡れてもすぐに乾く素材の衣服を選ぶのも良いでしょう。
ツボ押しや呼吸法で身体を整える
夏の冷え対策として、ツボ押しや腹式呼吸を取り入れるのもおすすめです。
冷えに効くと言われるツボを押すことで、自律神経 の乱れや身体の不調を整える手助けになります。
冷えにおすすめのツボは、以下の表のとおりです。
ツボの名前 | ツボの場所 | 期待できる作用 |
---|---|---|
関元 | お腹の中心、へそから指4本分下がった部分 | お腹の冷え・下痢 |
労宮 | 手のひらの真ん中、くぼんだ部分 | 身体のだるさ・冷え |
三陰交 | くるぶしの一番上から指4本分上の部分 | 足と身体全体の冷え |
腹式呼吸は、息を吸うときにお腹を膨らませ、吐くときにへこませるように行う呼吸法です。
コツは、ゆったりと呼吸を繰り返すこと。
副交感神経が優位になることで血管が拡張し、血のめぐりが良くなり身体を温めてくれます。
どちらも場所を選ばずにできる簡単なケアなので、不調がひどくなる前に取り入れてみましょう。
マッサージで血流を促す
夏の冷え対策として、マッサージで血流を促進させるのも効果的です。
特に冷えによる足の痛みやむくみには、ふくらはぎのマッサージがおすすめ。
「第二の心臓」と呼ばれるふくらはぎは、末端の血液を心臓へ戻すポンプの役割があるので、マッサージで血流を促進することで、身体全体を温めることができます。
また、二の腕や肩など、冷えを感じる部分を軽くさするだけでも血液のめぐりが良くなるのを感じられるでしょう。
マッサージと言っても難しく考えず、「少し冷えたかも?」と感じたらすぐに試してみてください。
冷たい飲食物を摂りすぎない
夏の冷え対策として、氷入りのドリンクのような身体を冷やす飲み物を飲みすぎないことが重要です。
冷たい飲食物の摂りすぎは内臓を一気に冷やし、胃腸の働きを鈍らせたりお腹を壊すトラブルを起こしやすくなります。
水分補給の際は、できるだけ常温の水やお茶を飲むように心がけましょう。
カフェなどでアイスの飲み物をオーダーする際、「氷抜き」で対応してくれるか確認するのも1つの方法です。
ふだん当たり前のようにオーダーしている冷たい飲み物を、ホットに切り替えるのも良いでしょう。
また食事で冷たいものを多く食べる時は、温かい汁物を添えるのが理想です。
1日3食きちんと食べる
夏の冷え対策として、1日3食をきちんと食べることを心がけましょう。
食事をすると、食べ物は消化・吸収され肝臓でエネルギーに変わります。
体温を上げて冷えを予防するために、特に朝食を食べることが大切なポイントです。
ふだん朝食を食べる習慣がない人は、まずは小さめのおにぎりやリンゴなど軽いものから始めてみても良いでしょう。
バランスの良い食事を摂る
冷えない身体作りを目指すには、バランスの良い食事を取ることも大切です。
ダイエットなどで栄養バランスが偏ると、身体の熱を作るエネルギー源が不足し、冷えをおこしやすくなります。
身体がしっかり熱エネルギーを作り出せるよう、タンパク質・炭水化物・脂質などの栄養素をまんべんなく摂取できる食事内容にしましょう。
おすすめは、ごはんとみそ汁におかずを何品か食べる「定食スタイル」のメニューです。
特にタンパク質は、身体の熱産生に関わる筋肉を作るために積極的に摂りたい栄養素です。
もし自炊が難しい場合は、ごはんにのせて食べるだけで簡単にタンパク質を摂れる納豆や卵などを活用してみてください。
身体を温める食材を食べる
夏の冷え対策として、身体を温める食材を意識して摂ることも重要です。
一般的には、 「暑い時期や地域でとれる食材は身体を冷やし、反対に、寒い時期や地域でとれる食材は身体を温める」 と言われています。
以下の表を参考に、身体を温める食材を積極的に摂るようにしましょう。
分類 | 食材 |
---|---|
未精製の食材 |
・黒糖 ・胚芽米 |
冬が旬/寒い地域で採れる野菜 |
・にんじん ・れんこん ・ごぼう ・ねぎ ・かぼちゃ |
発酵食品 |
・味噌 ・納豆 |
肉/魚介類 |
・鶏肉 ・牛肉 ・鮭 ・サンマ ・えび |
その他 |
・ナッツ類 ・アボカド ・ココアなど |
参照元:冷え対策!体をあたためる食材、冷やす食材|厚生労働省
また、お腹を温める薬味(生姜・唐辛子・にんにく等)や、スパイス(ナツメグ・シナモン等)の活用もおすすめです。
身体を温めるとともに、胃腸機能を整えるサポートもしてくれます。
市販の料理を食べる際に加えるだけでもOKなので、自炊をしない人でも簡単に取り入れることができる点も魅力です。
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夏の冷え対策で快適なコンディションに整えよう!
今回は、夏なのに身体が冷える原因と、冷えによる不調を防ぐための対策について詳しく紹介しました。
夏になんとなく感じる身体の不調は、暑さに隠れて見落とされがちな「夏冷え」が原因かもしれません。
生活習慣の見直しや、冷房の温度や服装などのちょっとした工夫で、冷えに負けない身体に整えることができます。
夏に不調が起きやすい方は、今回紹介した「冷えないための対策」をぜひ取り入れてみてください。
快適なコンディションで、暑い夏をイキイキと乗り切りましょう!