紫外線対策はお肌のダメージを防ぐために重要ですが、「塗り直すのが大変」「紫外線対策をしているのにシミが気になり始めた」といった悩みも聞かれます。
日焼け止めの主流は塗るタイプですが、近年は飲む日焼け止めとしてサプリメントも販売されているので、サプリで手軽に対策したいと考えている人もいるでしょう。
今回は飲む日焼け止めのおすすめを、8種類紹介します。サプリメントの選び方や、サプリメントで対策をする際の注意点も解説するので、ぜひチェックして効果的な紫外線対策をしてください。
飲む日焼け止めの主な効果は、活性酸素の発生を抑えることです。紫外線を浴びると活性酸素が多く発生して、お肌の老化を招きます。飲む日焼け止めとしてのサプリメントがどのように効果を発揮するのか、詳しく確認しましょう。
酸化とは、酸素と物質が結びついて起こる化学反応を言います。お肌の酸化は、活性酸素によって引き起こされるのが特徴です。体内の鉄分と活性酸素が結びつくことで、お肌をサビさせていると考えましょう。
酸化とはお肌がサビて老化した状態なので、しわやシミ、たるみの原因になります。
紫外線によるお肌の老化は、自然な老化よりも影響が大きいと言われています。加齢による老化の影響は老化全体の20％程度で、残りの80％は光による老化です。
紫外線を浴びると、大量の活性酸素が体内で発生します。発生した活性酸素はお肌のハリや潤いを保つコラーゲンやエラスチンの生成を阻害し、しわやたるみを引き起こす原因になるのです。
さらに、活性酸素がメラノサイトを攻撃することによって、刺激を受けたメラノサイトがメラニンの生成量を増やします。増えたメラニンが、シミの原因です。
飲む日焼け止めには、抗酸化成分が含まれています。紫外線によるダメージはお肌の酸化が原因なので、サプリメントで抗酸化成分を補えばお肌への影響を抑えることが可能です。
日焼け止めサプリの主な成分は抗酸化成分なので、副作用の心配はほとんどありません。配合されている成分にアレルギーがある人は注意して商品選びをする必要がありますが、アレルギーがない人はあまり気にしなくても大丈夫です。
飲む日焼け止めの効果は、お肌の酸化を防いでシミやしわができにくくするものです。サプリメントは、紫外線そのものを防ぐ効果は高くありません。
対して塗る日焼け止めには、紫外線そのものを防ぐ効果があります。日焼け止めにはSPFとPAの表示がありますが、それぞれの効果は以下の通りです。
| 表示 | 効果 |
|---|---|
| SPF | シミの原因になる紫外線UV-Bを防ぐ効果 |
| PA | しわやたるみの原因になるUV-Aを防ぐ効果 |
とはいえ、塗る日焼け止めも、汗で落ちたり塗り残しがあったりするため効果が万全ではありません。
直接的に紫外線を防ぐ効果を持つ塗る日焼け止めと、紫外線を受けたお肌の酸化を防ぐ飲む日焼け止めの両方を併用すれば、体の外側と内側から対策ができます。
日焼け止めを飲むなら、効果が期待できて飲み続けられるものを選ぶ必要があります。サプリメントを選ぶポイントを4つ紹介するので、チェックしてください。
日焼け止めを目的としたサプリメントで効果が得られるのは、抗酸化作用のおかげです。紫外線によるお肌のダメージを抑えるためにも、以下のような成分が配合されている商品を選びましょう。
| 成分 | 特徴 |
|---|---|
| ニュートロックスサン（シトラス果汁・ローズマリー葉エキス末） | シトラスとローズマリーを組み合わせた天然成分 活性酸素を抑制する UV-Bに効果がある |
| フェーンブロック（シダ属抽出物） | シダ植物から抽出した成分 紫外線による赤みや炎症を防ぐ 皮膚を維持する UB-Vに効果がある |
| ビタミンA ビタミンC ビタミンE カロテノイド（リコピン、アスタキサンチン、βカロテン、ゼアキサンチンなど） ポリフェノール（カテキン、アントシアニン、ケルセチン、イソフラボンなど） |
抗酸化作用を持つ |
ニュートロックスサンとフェーンブロック（ファーンブロックと記載される場合あり）は、飲む日焼け止めに特有の成分です。抗酸化作用を持つ成分が含まれていれば、効果が期待できます。
飲む日焼け止めは飲み続けて血中濃度が高まっていないと意味がないため、高くて続けられないものは避けましょう。
手頃な価格で続けやすいサプリメントを選ぶと、継続的に紫外線対策ができます。
飲む日焼け止めを続けるには、飲みやすさも重要です。サプリメントを飲むのが苦手な人は、小さめの粒のものを選ぶとよいでしょう。
苦手でなければ、どの大きさのサプリメントを選んでも構いません。
GMP認定があるサプリメントを選ぶと、安心して飲めます。GMPとは、Good Manufacturing Practice（適正製造規範）を略した言葉です。
GMP認定を受けていると、原材料の受け入れから製造、出荷までの一連の過程で、成分が安全に製造されて一定の品質を保っているという証拠になります。
サプリメントは製造過程で濃縮や混合などの作業が必要なので、成分量のばらつきや汚染が起こりやすいと言えるでしょう。GMPは、成分のばらつきや汚染による有害物質の混入などの問題を避けるために導入されました。
飲む日焼け止めのおすすめを、8種類厳選して紹介します。価格や主な成分を紹介するので、比較してみてください。
富士フィルムの「アスタリフト サプリメント ホワイトシールド」は、定期購入も可能な飲む日焼け止めです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な成分 | アスタキサンチン リコピン ビタミンC ビタミンE コラーゲン |
| 価格の目安 | 約30日分（60粒）：4,320円 |
| 飲み方 | 1日2粒を目安に多めの水かぬるま湯と一緒に飲む |
主成分はアスタキサンチンで、抗酸化作用を持つリコピンやビタミンCなどが豊富に配合されているのが特徴です。アスタキサンチンによってお肌のうるおいが保たれ、紫外線の刺激からも守ってくれます。
飲みやすい形状のソフトカプセルが採用されているので、サプリメントが苦手な人でも飲みやすいでしょう。定期購入にすると10％から15％オフで購入できて、お得です。
飲んでいる人からは「1ヶ月程度で調子がよくなった気がする」「お肌がかさつきにくくなった」といった声が寄せられています。
ロート製薬の「ヘリオホワイト」には、飲む日焼け止め特有の成分「フェーンブロック」が配合されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な成分 | フェーンブロック ハトムギエキス ビタミンB6 ビタミンB2 |
| 価格の目安 | 24粒：2,592円 60粒：5,832円 |
| 飲み方 | 1日2粒を目安にかまずに水などで飲む |
フェーンブロックの効果で紫外線を防ぎ、ハトムギエキスが美容をサポートしてくれます。ハトムギエキスには、女性に嬉しい鉄や食物繊維が含まれているのも特徴です。
錠剤の直径は1cm程度の円形タイプで飲みやすく、24錠タイプはPTP包装で携帯にも便利です。
「お肌が黒くなりにくくなった気がする」「塗る日焼け止めとの相互効果で焼けにくくなったように感じる」などの口コミが見られます。
ファンケルの「ホワイトフォース」は、ヒドロキシチロソールとL-シスチンという成分を独自に組み合わせたサプリメントで、特許も取得しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な成分 | ヒドロキシチロソール L-シスチン ハス胚芽エキス ビタミンC ナイアシン |
| 価格の目安 | 30日分：2,376円 60日分：4,609円 90日分：6,772円 |
| 飲み方 | 1日6粒を目安に飲む |
ヒドロキシチロソールとはオリーブオイルに含まれる成分で、高い抗酸化作用が期待できます。L-シスチンは、シミの原因となるメラニンの生成を抑える効果を持つ成分です。お肌の生まれ変わりに注目したハス胚芽エキスやビタミンCも配合されています。
1日6粒と飲む量は多めです。定期便で購入すると、価格が割り引かれます。
「飲み始めから以前ほど日焼けしなくなった気がする」「肌がしっとりしてきたように感じる」といった声が寄せられていました。
ZERO PLUSの「ホワイトヴェール プレミアム」は、紫外線だけではなくブルーライトにも効果が期待できるサプリメントです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な成分 | アスタキサンチン ゼアキサンチン ルテイン フルーツエキス アルガンオイル ダマスクローズオイル ウチワサボテンオイル ホワイトフラワーエッセンス |
| 価格の目安 | 初回10日分：500円 2回目以降：4,990円※2ヶ月分ずつ配送 |
| 飲み方 | 1日1粒を目安に飲む |
高い抗酸化作用が期待できるアスタキサンチンと合わせて、ゼアキサンチン矢ルテインが配合されていることで、紫外線だけではなくブルーライトにも効果が期待できます。
リコピンを含んだトマトエキスやプラセンタを含んだメロンエキスなど、フルーツエキスも豊富に配合されています。ローズポリフェノールなど、ホワイトフラワーエッセンスもお肌を守るために役立つ成分です。他にも様々な成分が含まれています。
1日1粒飲めば効果が期待でき、ソフトカプセルで飲みやすくなっています。商品は定期便で届き、30日間の全額返金保証が付いているのが特徴です。
「日に焼けにくくなった気がする」「ブルーライトのケアもできて助かる」といった口コミが見られます。
WHITH WHITEの「ビタミンサプリメント」には、ブライトニングパインというパイナップルから抽出されたセラミドが含まれています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な成分 | ビタミンB群 ビタミンC エラスチン ヒアルロン酸 コラーゲン プラセンタ ブライトニングパイン |
| 価格の目安 | 60粒：2,680円 |
| 飲み方 | 1日2錠を2回に分けて食後に飲む |
ブライトニングパインにはセラミドが含まれていて、紫外線や乾燥から肌を守る働きが期待できます。抗酸化作用を持つビタミンCに、エラスチンやヒアルロン酸、コラーゲンなど美容に嬉しい成分が多数配合されているのが特徴です。
美白化粧品の開発者が作ったサプリメントで、日本製にこだわっています。
「飲むようになってからお肌の調子がいい気がする」「日焼けしにくくなったように感じた」などの口コミが寄せられていました。
ヘリオケアの「ウルトラD」は、市販されているだけではなくクリニックでの取り扱いもある飲む日焼け止めです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な成分 | フェーンブロック リコピン ルテイン ビタミンC ビタミンD ビタミンE |
| 価格の目安 | 30粒：5,000円～6,000円程度 |
| 飲み方 | １日１粒を目安に飲む |
飲む日焼け止めに特有のフェーンブロックが配合されているうえに、リコピンやビタミンCなど抗酸化作用を持つ成分も含まれています。1日1粒なので、続けやすいでしょう。
メーカーから公式の価格は発表されておらず、購入する場所によって価格が違います。
「飲み始めてから焼けにくくなった気がする」「美容皮膚科でも販売されているので安心できると思って選んだ」などの口コミが見られました。
fine baseの「インナーパラソル16200」には、ニュートロックスサンが含まれているのが特徴です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な成分 | ニュートロックスサン パインセラ コプリーノ ビタミンC ビタミンP |
| 価格の目安 | 60粒 定期便：初回1,069円、2回目以降5,940円 通常価格：7,560円 |
| 飲み方 | 1日2粒から6粒を目安に水やぬるま湯と一緒に飲む |
飲む日焼け止めに特有の成分であるニュートロックスサン配合で、活性酸素を除去する効果が期待できます。パインセラはパイナップルから作られたフルーツセラミドで、潤いを保つ効果を期待可能です。
コプリーノはキノコ由来の成分で、体内環境を整えます。ビタミンCの効果を高めるビタミンPが配合されているのも特徴です。
「成分の含有量が高いので気に入っている」「サンダルの跡が付きにくくなった気がする」などの意見が見られます。
株式会社オーガランドの「インナーUV」は、GMP認定工場で製造されているのが特徴のサプリメントです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な成分 | βカロテン オリーブオイル |
| 価格の目安 | 約1ヶ月分：1,580円 約3ヶ月分：3,980円 定期購入：約3ヶ月分3,480円 |
| 飲み方 | 1日1粒を目安に飲む |
βカロテンの抗酸化作用で、紫外線から肌を保護するサプリメントです。
流通コストやパッケージングコストなど、コストの削減にこだわっているので、低価格で購入できます。
「飲み始めて肌の調子がよくなった感じがする」「日焼けが予防できている気がする」と言った口コミが見られました。
飲む日焼け止めを使う際には、注意点があります。注意点について詳しく確認しましょう。
飲む日焼け止めを使う場合は、記載されている摂取容量を守って飲みましょう。サプリメントを多く飲んだからといって、効果が高まるわけではありません。
サプリメントは、継続して飲む方が効果が得やすくなっています。多く飲むよりも、継続して飲むよう意識しましょう。
食品アレルギーがある人は、サプリメントの成分に注意しましょう。サプリメントは主成分となる成分以外にも、様々な成分が含まれている場合があります。
成分を確認して、自分に合うものを選びましょう。
飲む日焼け止めは単体で効果が得られるものではなく、塗るタイプの日焼け止めと併用して効果を高めるものです。
塗る日焼け止めは、汗で落ちたり塗り残しがあったりすると、効果が落ちます。サプリメントも併用して、効果的にお肌を守りましょう。
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